
一般人がオークション会員になるためには?
中古車オークションは自動車販売業社が参加して行われているものですが、オークションには注意する点が多数あるため、業者以外の人が参加することは不可能に近いという特徴があります。中古車オークションでは出品票を元に落札する車両を判断していきます。出品票とは出品者が車両の基本情報や装備に関する記入をしたものに、オークション会場の検査員が各部のチェックを行った内容が記載されています。検査員がチェックする内容は、主に内装や外装のコンディションや修復歴の有無、メーターなどの補機類の改ざんや交換などがあります。中古車オークションの応札者は出品票を見て車両のコンディションを判断しますので、多少コンディションが悪くても修復することを前提で応札することになります。出品票以外にはセリを待つ間に実車の下見を行うことが可能です。エンジンを掛けることは可能ですが、停止状態が前提となるために隠れた故障や不具合が把握しにくいという特性があるのです。ですから、落札後に故障や不具合が起こる可能性が非常に高くなっているため、落札者が一定の期間に限りクレームにより不具合について申し出ることができるようになっています。クレームに関してはオークション会場の規約に則って行われることになりますが、オークション会場によって規約が異なるためにすべてのオークション会場が同じ内容とは限らないのです。ほとんどのオークション会場では落札後1週間をクレーム期間と定めていますので、1週間以内に不具合を探し出し申し出る必要があります。しかしクレームに関しては規約によって対応可能な基準が設けられており、通常では3万円程度までの軽微な不具合は免責になりますので、クレームで処理することはできなくなります。また免責の3万円は部品代となりますので、工賃は含まれていないという特徴があるのです。中古車オークションでは実車を確認して不具合を把握することが困難ですから、プロの査定士によって確かな車両を落札することが大切なのです。クレームには免責が付けられていますが、メーターの巻き戻しなど故意に補機類を改ざんした車両に関しては6ヶ月までをクレーム期間として定められています。クレーム期間を過ぎてしまうと、メーターの改ざんなどの重大な瑕疵についてもクレーム処理は一切受け付けられませんので、落札後にはすみやかに点検を実施し車両のコンディションを把握することが大切なのです。中古車オークションは希望の車種を探せるメリットがありますが、同時にリスクも背負うことになるのです。